
ゼロエネルギー住宅のメリット【大幅な黒字化?我が家の光熱費事情を大公開】

実際にゼロエネルギー住宅を建てて住んでいる私が説明します。
本日の内容
・ ゼロエネルギー住宅とは?
・ 我が家のゼロエネルギー事情
・ ゼロエネルギー住宅メリットの種類
・ ゼロエネルギー住宅デメリット
・ まとめ
ゼロエネルギー住宅とは?
ゼロエネルギー住宅とは、「家の性能を高めて、家で消費するエネルギーを差し引きゼロにする住宅」になります。
また、単に省エネ効果だけにとどまらず、様々な追加メリットも出てきます。
我が家のゼロエネルギー事情
結論からお伝えすると、「ゼロ」以上で大きく黒字化している状況です。
2018年12月~2020年11月までの我が家の電気料金
上の図は我が家の最近3年間の電気料金になります。オール電化住宅(ガス代なし)になるので、これが全ての光熱費でもあります。
上の図我が家の太陽光発電による売電金額になります。
1年分のデータが残っている2019年度で見ると、電気代が81,559円/年(6,797円/月平均)、太陽光発電の売電金額が148,518円/年(12,377円/月)となるので、66,959円/年(5,580円/月)の黒字となっています。
これに、ガス+電気住宅「300,000円/年(25,000円/月)」のケースを考えると「(ガス+電気)-オール電化+売電」、366,959円/年(30,580円/月)の黒字になると言えます。
☞都市ガス<LPガス
上文のガス代は都市ガスで考えています。LPガス(プロパン)の場合には更に支出が増えることになります。
ゼロエネルギー住宅メリットの種類
光熱費を抑えられる
光熱費につていは、先ほど説明した通りに大きなメリットが出てきます。
補助金を受けられる
キッカケとしては一番大きかったですね。
ゼロエネルギー住宅にするためには、プラスαの金額(平均的サイズの住宅で300万円前後)がかかってしまします。これは、かなり痛いですね…。
タイミング良く、工務店さんから補助金(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)の提案をしてもらい、上手く乗っかることができました☺
補助金の額は年度により違いますが、我が家は「130万円」の補助を受けることができました!
補助金を差し引いて、軽自動車1台分の費用でゼロエネ住宅に住めるのなら、十分満足な結果かと思います。
☞アンケート義務
補助金を受けると、年2回のアンケートを2年間回答する義務があります。毎月の光熱費や空調設備の利用状況などを回答します。ちょっと面倒ですが、必ず期限内に回答するようにしましょう。
室内環境を維持できる
入居後に一番大きなメリットとして感じている部分ですが、大きく2つに分けることができます。
- 外気温の影響を受けづらい⇒室外の温度変化の影響を受けづらく、室温を一定に保つことができる
- 部屋間の温度差が小さい⇒エアコンのありなし関係なく、各部屋の温度差が小さい
健康になる
「室内環境を維持できる」で説明したように、温度差が少ないことで様々な健康効果を期待することができます。
ヒートショックを予防
引用データ:
上図を見ると、交通事故で亡くなる方よりも、浴槽内で亡くなる方が倍近くも多いことが分かります(令和元年:交通事故2,508人 浴槽内4,900人)。
また、浴槽内で亡くなる主な要因として、ヒートショックが考えられています。
☞ヒートショックとは?
家の中での急激な温度変化により血圧や脈拍が急に大きく変動することになります。結果、身体に大きな負担がかかり、失神、脳梗塞(脳出血)、心筋梗塞などの重い症状につながることがあります。
カビ・ダニ予防
高気密・高断熱の家になるので結露しません。
以前のアパート住まいの時は、冬場は毎日の様に悩まされていましたが、現在は殆ど結露しません。断熱性能の差でここまで違うのか!と感動しました。
カビないということは、ダニを原因としたアレルギー症状の軽減にもつながると言われています。
引用データ:なるほど 快適・安心なすまい 省エネ住宅
病気を予防
これまで説明してきたように、寒暖差を少なくすることで、脳梗塞や心筋梗塞アレルギー症状などの予防にもつながると言われています。
引用データ:なるほど省エネ住宅
表を見ると、より高断熱の家の方が様々な病気の症状が改善していることが分かりますね。
確かに、我が家も今の家(ゼロエネ住宅)に引っ越してから、風邪を引くことが少なくなりました☺
防音効果
断熱効果が高いということは、断熱材の厚みも相応にある(窓の二重ガラスなど)と言えます。
二次的な効果になりますが、厚い断熱材のおかげで防音効果も期待できると言えます。
因みに我が家は、静かな住宅街に建っていることもありますが、騒音に悩まされたことは一度もありません!
ゼロエネルギー住宅デメリット

結論からお伝えすると、私自身はデメリットを感じていません。これから、その理由を一般的に挙げられているデメリットに合わせて説明していきます。
コストがかかる
確かに初期コストはかかります(一般的には300万前後)。ただ、「メリット」で説明したように、10年以内にはコストを回収することができます。
また、一般的には長期の住宅ローンを組むことが多いと思いますが、長期ローンで300万円を考えた場合、ひと月あたりの負担は無理のない範囲に収めることができます。
家(屋根)のデザインが限られる
ゼロエネ住宅の場合、ある程度の大きさがある太陽光パネルを乗せるケースが多くなります。
その場合、屋根のデザインが「南面に大きく取る」など限定されることになります。
我が家の場合も、南面に面積を多く取る変形の「切妻屋根」となっています。
その為、我が家の2階南側の部屋は天井の高さが低くなっています。
ただ、狭いが故に「巣ごもり感」や「秘密基地感」といった、落ち着きスペースとして私はとても気に入っています。
我が家の書斎⇒天井が勾配しています。
加えて、2階の建築費(材料費)が抑えられるメリットもオマケとして付いてきます☺
まとめ
- ゼロエネルギー住宅とは、「家の性能を高めて、家で消費するエネルギーを差し引きゼロにする住宅」
- 省エネだけでなく様々なメリットがある
- 「ガス+電気」と比べて大きな光熱費削減効果あり
- 我が家の場合はゼロエネ以上の黒字化
- ゼロエネルギー住宅のメリット⇒光熱費↓、補助金、室内環境維持、健康
- ゼロエネルギー住宅のデメリット⇒初期コスト、家のデザイン限定
- デメリットは十分対策可能