
セルロースファイバーとシロアリ

セルロースファイバーの家に住んでいる私が、実際にセルロースファイバーを点検しながら説明します。
セルロースファイバーとは?
セルロースファイバーとは、新聞紙を再利用した断熱材になります。
新聞紙も元は木(パルプ)を利用したものになるので、木(無垢材)と同様の効果を期待することが出来るそうです。
ただ、木と同じということは、シロアリの被害にも遭いやすいのでは?と心配になりますよね。
シロアリ対策は万全
結論からお伝えすると、シロアリ被害には遭っていません。
セルロースファイバーには「ホウ酸」という薬剤が散布されており、シロアリがこれを食べると死んでしまいます。
その為、セルロースファイバーはシロアリの進入を予防する効果が期待できるのです。
☞ホウ酸とは?
シロアリなどがホウ酸を体内に入れると毒物として体内に溜まってしまい、やがて死んでしまいます。哺乳類(ヒト)は腎臓があるので、体内で毒物を分解することができます。
実際にセルロースファイバーをシロアリに食べさせる、面白い実験があったので下に紹介します。
シロアリが好きな断熱材はどれ?調べてみた – 断熱リフォームをテクノロジーするDANREI(ダンレイ) (danrei-teoria.com)
対策はトータルで
当然ですが、断熱材だけでシロアリ対策ができるわけではありません。いくつかの対策を合わせた方法が重要だと思います。
以下は我が家で行っている対策になります。
- 建築時の床下防蟻対策
- 定期的な点検
- 家の周辺に木材を置かない
- 家の周辺の日当たりを良くする
建築時の防蟻対策
家を建ててしまうと、見えない・触れない場所が出てきますよね。
でも、建築途中であれば、必要なタイミングで防蟻対策を行うことができます。
我が家の床下は、〇〇という防蟻対策を行っています。やはり、最初が肝心だということですね。
☞断熱材も隠れてしまう
断熱材も大半は、壁などに隠れてしまうので、後からの対策は難しくなります。やはり、最初から防蟻対策がとられているセルロースファイバーはグッドですね☺
定期的な点検
我が家では、建築時の防蟻対策とセットで業者による床下点検を頼んでいます。素人では発見が難しいケースもあるので安心ですよね。
ただ、業者による点検は頻繁には行えません。やはり、自分自身の点検も重要になってくると思います。
蟻道(シロアリが作るトンネル)やシロアリがいないかに加えて、以下に説明する家の周辺環境の点検も重要になります。
家の周辺に木材を置かない
家の周辺に木材を置くということは、「ここに美味しい家があるよ♪」とシロアリに向けて看板を出しているようなものです。
我が家では出来ていませんでした…。
☞木材のストック方法
我が家では、廃材や庭木などの間引き材などを、焚き火用にストックしています。そこまで大量ではないので、蓋つきのコンテナボックスなどにストックするなど考えないといけませんね。
家の周辺の日当たりを良くする
日当たりが良いということは、周辺に物がなく、乾燥もしている状況と言えます。
これは、シロアリにとっては居心地の悪い空間になります。
家の周辺環境から調整することで、より確実にシロアリをブロックすることができます。
まとめ
- セルロースファイバーは新聞紙を再利用した断熱材
- セルロースファイバーはホウ酸処理が行われているのでシロアリ対策は十分
- シロアリ対策はトータルで行う⇒建築時の床下防蟻対策・定期的な点検・家の周辺に木材を置かない・家の周辺の日当たりを良くする